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ファミリーコンステレーションと禅タロットの学び、パン作りやさをり織りのものづくりの日々

ファミリーコンステレーション基礎的研究の二つの学び

2か月に1度の開催で、皆さんに楽しんでいただいている「ファミリーコンステレーション基礎的研究」in滋賀、今回は勉強会の流れについて書いてみました。

この勉強会は大きく分けて「エクササイズ」と「働きかけ(コンステレーション、座を開く)」の2部構成になっています。

 

勉強会では瞑想の後、まずエクササイズを行います。
エクササイズというのは、全員が1つのテーマについて、「自分はどういう状態でいるのか」を見ていきます。

コンステレーション(働きかけ)との違いは、出されたテーマについて、ただ「見る」だけだ、という点です。

エクササイズは3~4人の小グループに分かれて行います。

例えば第2回目の「自分の感情を乱す人(イライラさせる人)」がテーマとしたら、「自分」「イライラさせる人」「感情」の代理人をグループメンバーにしてもらいます。自分自身はファシリテーターとなって、それぞれの代理人にインタビューしていきます。

エクササイズは、それぞれの役を順番で行います。
そのため、全員がそのテーマについて、自分自身の現在の状態を見ることができるのです。

たとえ、コンステレーションを開く(座を開く)ことがなくても、このエクササイズ中に様々な気づきが起こります。

 

私自身も、トレーニングや勉強会の中で、過去にいくつものエクササイズを体験しました。

コンステレーションでは見えなかった問題がエクササイズ中にするすると溶けていくことがあります。

また、自分の考え癖や、何を大切に生きているかということが、めっちゃわかるやん!!なんてこともあったのです。

 

一方で働きかけは、誰かの問題に対しての座を開くことになります。

こちらは、希望者がいたらその希望者に対して、希望者がいなければ、エクササイズを見ているうえで、実際に座を開いたほうがいいな、という方がクライアントとなります。

クライアントの問題に対してファシリテーターが指定した登場人物や症状について、クライアント自身が代理人を選び、講師がファシリテーターとなり、実際に働きかけをおこなっていくことになります。

例えば、長年の爪噛みがとまらない、何とかしたい、という問題があったとすると、「本人」「症状」その他、例として「父」「母」など自分にかかわることの代理人を選びます。

クライアント自身は、その中に入らずに、外側から彼らの言動を見るのです。

誰かの問題に対して働きかける、となると、そのクライアントさんの問題解決だけと思われがちなのですが、実際はその場にいるメンバー全員に、多かれ少なかれ何らかの影響を及ぼすことが多いのです。

例えば、毎回誰かのお母さん役をする、とか、毎回何か起こる症状の役をする、とかいうパターンがあるとすると、その役をする人が、何らかの解決したい「もの」を持っている、ということも、ままあることなのです。

 

通常のワークショップだと、全員のコンステレーションを行うことは時間的には無理があり、代理人としてのみの参加、ということも往々にしてあります。

一方で、勉強会では、エクササイズを通して小さなコンステレーション的なことやファシリテーター役も全員が体験することができます。

となると、エクササイズはテーマがあれば、誰でも自由にやっていいか、という風に取られることもあります。

そうではなく、講師がテーマとそのテーマにふさわしい役を決めること、どうしても座が動かなければ、講師が適切な手助けをすることもあり、勉強会の場で行うことが大切なのです。

また、エクササイズで知りえた問題に対して、コンステレーションを行うこともよくあるので、より深いところまで状態を見ることができます。

その点で、ワークショップでの働きかけ単体よりも、自分の問題を深く探求することができるのも、またこの勉強会のメリットとなります。

 

何か解決したい問題がある方、生きづらさを手放したいと思っている方、セラピスト、カウンセラー、コーチとして、より深くクライアントさんに寄り添うことを目標としている方、この勉強会を一度体験してみてください。

次回は2022年1月15日(土)、その次は3月15日(水)の開催です。
1月のご案内はこちらから↓

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