第3回ファミリーコンステレーション基礎的研究レポ
滋賀県大津市で定期的に開催している「ファミリーコンステレーション基礎的研究」の第3回めを11月19日に開催いたしました。
この日はエクササイズが1つ、コンステレーションも1つでした。
いつものように瞑想のあと、エクササイズです。
この日のエクササイズは、自分が時間をどのようにとらえているか、についてを見ていきます。
「本人の代理人」「時間の代理人」「死の代理人」を選び、自分と時間が死に向かってどのように進んでいくかを、間でインタビューを交えながら見ていくのです。
本人と死が向き合っている人、時間を無視して前進、死から身体を背けている、死が本人を見ていない、様々な反応がありました。
自分は死に向かって時間とともに進んでいる、と信じている私たちにとっては衝撃的な場面が繰り広げられています。
私はというと、死と自分は向き合ってるんだけど、時間を無視してしまっていました。
前に進めないでいるところに時間を入れて時間とともにいると、ようやく落ち着いて前に進み始めました。
時間を無視していたら、時間から「そこじゃないやろ」と怒られたのでした 笑
何かに対する焦りとか、気がかりが、自分の時間と向き合うことを嫌がってるなーとは思ってたけど、まさにそんなシーンが繰り広げられていて、先月に引き続き「ぐうの音もでんわ」ってこのことやなー。
自分と時間と死との向き合いは、皆さんに、何か大きな響きや気づきをもたらしたようで、今までより、まさに「時間」をかけて丁寧なエクササイズの時間となりました。
午後からは、個人のテーマや問題に対しての働きかけを行います。
この日は数名の希望者がおられたのですが、そこはお一人ずつしか座を開けません。
午前のテーマを持ち越すように、クライアントさんの生き方に触れるコンステレーションでした。
最初は参加者の方に代理人をお願いして動いていたのですが、どうにもこうにも動かない。
それはクライアントさんがまだ見たくないのか、本当は違うテーマが隠れているのか、などの要因があります。
そこで、今回は、人形を使って座を開くことになりました。
クライアントさんが人形を動かし、そこで感じることに答えていく、そんなスタイルです。
残りの参加者は、その場をエネルギー的に守り、人形とクライアントさん、ファシリテーターの間で起こっていることを見守ることになります。
勉強会最初の瞑想を行うことで、全員がその場に着地し守る、ということができているので、安心安全の場での人形ワークとなりました。
なかなか言葉が出ないクライアントさんに対して、とことん待つファシリテーターの様子は、対人援助職をされている方の学びにもつながったのではないでしょうか。
ワークの最後はみなで円になり、その場に力を貸してくれた見えない領域の方々や、それぞれの場を守る力にお礼を申し上げて終了しました。
余韻を大切にしたかったので、第3回はアンケートのお願いをなしにしたため、皆さんの感想はありません。
けれど、1テーマではありましたが、働きかけもじっくり時間をかけて行われて、3回目はエクササイズも働きかけも、受け取ったものは今まで以上に深いように感じました。
自分自身の生き方を知る、学ぶ「ファミリーコンステレーション基礎的研究」、第4回目は1月15日土曜日、ピアザ淡海にて開催です。
さて、第3回までで感じたこと、おすすめしたいことを講師に尋ねました。
基礎的研究では、エクササイズと働きかけの両方を取り扱います。 働きかけのみのWSと違い、質問のしやすい場になっていますので、ファミコンとは何か、またファミコンを見たことはあるけどもう少し勉強してみたい方などには最適な場と考えています。 ご参加お待ちいたしております。
まさに、前回の記事にあたることを言われ、講師も主催者も同じところをちゃんと見られていることも、勉強会がスムーズに進むポイントやなぁと思った次第です。
ファミリーコンステレーション基礎的研究の二つの学び
2か月に1度の開催で、皆さんに楽しんでいただいている「ファミリーコンステレーション基礎的研究」in滋賀、今回は勉強会の流れについて書いてみました。
この勉強会は大きく分けて「エクササイズ」と「働きかけ(コンステレーション、座を開く)」の2部構成になっています。
勉強会では瞑想の後、まずエクササイズを行います。
エクササイズというのは、全員が1つのテーマについて、「自分はどういう状態でいるのか」を見ていきます。
コンステレーション(働きかけ)との違いは、出されたテーマについて、ただ「見る」だけだ、という点です。
エクササイズは3~4人の小グループに分かれて行います。
例えば第2回目の「自分の感情を乱す人(イライラさせる人)」がテーマとしたら、「自分」「イライラさせる人」「感情」の代理人をグループメンバーにしてもらいます。自分自身はファシリテーターとなって、それぞれの代理人にインタビューしていきます。
エクササイズは、それぞれの役を順番で行います。
そのため、全員がそのテーマについて、自分自身の現在の状態を見ることができるのです。
たとえ、コンステレーションを開く(座を開く)ことがなくても、このエクササイズ中に様々な気づきが起こります。
私自身も、トレーニングや勉強会の中で、過去にいくつものエクササイズを体験しました。
コンステレーションでは見えなかった問題がエクササイズ中にするすると溶けていくことがあります。
また、自分の考え癖や、何を大切に生きているかということが、めっちゃわかるやん!!なんてこともあったのです。
一方で働きかけは、誰かの問題に対しての座を開くことになります。
こちらは、希望者がいたらその希望者に対して、希望者がいなければ、エクササイズを見ているうえで、実際に座を開いたほうがいいな、という方がクライアントとなります。
クライアントの問題に対してファシリテーターが指定した登場人物や症状について、クライアント自身が代理人を選び、講師がファシリテーターとなり、実際に働きかけをおこなっていくことになります。
例えば、長年の爪噛みがとまらない、何とかしたい、という問題があったとすると、「本人」「症状」その他、例として「父」「母」など自分にかかわることの代理人を選びます。
クライアント自身は、その中に入らずに、外側から彼らの言動を見るのです。
誰かの問題に対して働きかける、となると、そのクライアントさんの問題解決だけと思われがちなのですが、実際はその場にいるメンバー全員に、多かれ少なかれ何らかの影響を及ぼすことが多いのです。
例えば、毎回誰かのお母さん役をする、とか、毎回何か起こる症状の役をする、とかいうパターンがあるとすると、その役をする人が、何らかの解決したい「もの」を持っている、ということも、ままあることなのです。
通常のワークショップだと、全員のコンステレーションを行うことは時間的には無理があり、代理人としてのみの参加、ということも往々にしてあります。
一方で、勉強会では、エクササイズを通して小さなコンステレーション的なことやファシリテーター役も全員が体験することができます。
となると、エクササイズはテーマがあれば、誰でも自由にやっていいか、という風に取られることもあります。
そうではなく、講師がテーマとそのテーマにふさわしい役を決めること、どうしても座が動かなければ、講師が適切な手助けをすることもあり、勉強会の場で行うことが大切なのです。
また、エクササイズで知りえた問題に対して、コンステレーションを行うこともよくあるので、より深いところまで状態を見ることができます。
その点で、ワークショップでの働きかけ単体よりも、自分の問題を深く探求することができるのも、またこの勉強会のメリットとなります。
何か解決したい問題がある方、生きづらさを手放したいと思っている方、セラピスト、カウンセラー、コーチとして、より深くクライアントさんに寄り添うことを目標としている方、この勉強会を一度体験してみてください。
次回は2022年1月15日(土)、その次は3月15日(水)の開催です。
1月のご案内はこちらから↓
第2回ファミリーコンステレーション基礎的研究レポ
9月18日土曜日、「ファミリーコンステレーション基礎的研究」in滋賀を開催いたしました。
今回は、コロナによる非常事態宣言のため、あまり大々的に募集は控えていたのですが、こくちーずや検索エンジンで見つけていただいた方にもご参加いただくことができ、少人数ながらも、深い学びの1日となりました。
勉強会はまず瞑想からスタートします。
瞑想は、グループ内の意識の共有化や、お互いの無意識へのアクセスを許可する、そして場へのグランディングなど、大切な役割を果たします。
この場を参加者全員で作り上げる意味もあり、短いながら大切な時間です。
最初のエクササイズは、「自分」と「自分の感情を乱す人(イライラさせられる人)」と「感情」の間に起きていることを見る、でした。
この場合、イライラしている者同士の間には、何らかの共通する因子がある、それを見てみよう、という目的です。
私の場合、私の感情の代理人がよそを向いているのに、私の代理人はやたら元気で前向きという動き。
なんだこれ?
なんか元気になって本来の感情を観ないことにしている状態。
心理学をめっちゃ学んだ人によくある傾向らしいです。
あはは、ぐうの音もでんわ。
先月、こんなことを書きながらも、まだまだ修行中だなぁーを体感しました。
この日もこれを含むエクササイズ2つ、働きかけ(コンステレーション)2件でした。
最初のエクササイズの後、働きかけをするのですが、思いがけず大きなテーマが浮かび上がってきました。
これまでもカウンセリングでトラウマを扱う時に、「大災害や戦争など、社会的に大きく影響したものが、個人のトラウマ大元となって起こることがある」と学んできました。
多くのコンステレーションを見てきましたが、各時代の戦争であったり、大災害であったりが原因となっていることも珍しくはありません。
今回も、ある方の働きかけの中で「戦争」という大きなテーマを取り上げざるを得ない展開になりました。
コンステレーションの場は、参加したそれぞれのエネルギーや持っている問題によって、何が出てくるのかは予想できません。
またそれが、自分とつながる人が原因ではなく、ゆかりの土地に住んでいた、が原因の場合もあります。
コンステレーションでは、そんなパターンの問題を取り扱うこともよくあるのです。
今回ご参加の方は、いきなり大きなテーマが出てきて、最初は驚かれてましたが、起きたことが自分にどのような影響を及ぼしているのかを知る良い機会となったようです。
ご参加いただいた方のご感想です。
・ファミコン(ファミリーコンステレーション)のよさは、一人のテーマをみんなで参加して解決できること。みんなの心が良い場を作り出していて本当によかった
・戦争がテーマとなり自分の無知さも確認しました。いろいろと知っていこうと思います。
・まったく初めてでドキドキでしたが、参加できてよかったです。
・自分の原点につながる発見がありました
・当日出てきた話題がくみ取られ進んでいくのが自然な流れの力を感じました
講師、主催者の所感です。
(講師:吉川さん)
2回目ですが、取り上げる問題が、一つ一つ回を重ねるごとに深くなっている気がします。受講いただいている皆さんが場を形成しているように感じます。
(スタッフ:畑中さん)
扱う問題も深かったですが、よりタイムリーな問題が浮き上がったように思いました。
今、私たちが抱える変なモヤモヤ、、、ぎこちない世間の動き。、その裏の要因の一つを出せたのではないでしょうか?
この日も活発な質問や応答があり、おひとりの問いかけが皆さんの学びになるという熱い1日でした。
コンステレーションを学ぶ、ということは自分自身を知り、自分を信頼することにつながっていく、そう信じて勉強会を続けていきます。
次回は11月19日金曜日、その次は2022年1月15日土曜日を予定しています。
場所は、初回に戻り、琵琶湖のほとりの「ピアザ淡海」での開催となります。
母なる湖、琵琶湖のほとりで、自分らしく生きる方法を学んでみませんか。
次回のご案内はこちらです↓